カシミヤベビー服専門店okurimo



カシミヤベビー服専門店 okurimono




「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちをこめて贈りたい、高級カシミヤ100%のベビー服  

カシミヤの暖かさに、贈る人の特別な想いをのせてプレゼント  

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カシミヤニットができるまで 日本のカシミヤブランドUTOのファクトリーレポート

                             2014年11月29日

念願だったカシミヤニットのファクトリーを見学してきました。岩手県北上市に
ある株式会社UTO【ユーティーオー)の自社工場。当店人気の「天使のブランケ
ット」を作っているところです。

株式会社UTOは、自社で一貫して企画・製造・販売をする数少ない国内メーカー
であり、世界で唯一ニットのセミオーダーを手掛けているブランドでもあります。



創業者の宇土寿和社長は、かつて旅行業界で海外を飛び回るお仕事をしていまし
た。そのときニット業界の人たちの為のロンドン、パリ、ミラノなどのリサーチ
ツアーを企画したことがきっかけで、ニットメーカーに転職。
 
日本国内をはじめとして世界各地の工場を訪問し、生産を経験したのちに独立し
た際に、厳しい業界での生き残りを賭けてカシミヤに特化し、業界の非常識と言
われたオーダーニットを始めました。
 


なぜオーダーニットは業界の非常識なのかと言うと、ニット生産の基本は大量生
産だからです。製造工程は編立、縮絨、セット、裁断、縫製・リンキング、加工
仕上げなどに分かれ、それぞれに専門の業者さんがいる分業システムで成り立っ
ている業界なのです。


 
こうすることで、生産時間はかかるものの、効率よく大量に安く作ることが可能
になるのですが、良いものを少量作るには圧倒的に不向きなシステムでした。



そんな業界の事情から、創業時、オーダーニットをやりたいと日本各地のニット
産地をお願いして回っても、どこも首を縦に振ってくれず、全ての工程を一貫し
てできる生産工場を自ら作ることになった。その工場が今回見学した「世界に誇
るメイドインジャパン」と称されるカシミヤニットを作るファクトリーです。



世界に誇るメイドインジャパンが生まれる工場は、こんなにのどかな田園地帯の
中にありました。一転して工場の中は、機械音の喧噪に包まれます。



自動編機が3台稼働中。繊細で高度な熟練作業を担うのは、意外にも女性たち
(小原さん、小松さん、伊藤さん、玉澤さん、高橋さん)でした。



遠藤工場長はこの道50年の大ベテラン、この方なくしてUTOのカシミヤはありま
せん。



1.プログラミング
全てのニットはこの自動編機によって、プログラミングからスタートし、編み立
てられます。



このSHIMAという編機、世界的に有名で大変高価なものです。嬉しいことに日本
製。こんなところにも世界に誇るメイドインジャパンがありました。




プログラムデーター作製は専用コンピューターで行います。フルオーダーの場合
はゼロから作成するため、1週間ほど時間がかかるそうです。




2.編立
動きだすと巨大プリンターのような自動編機。



上には糸がセットされ、中で機械が左右に動き、編みあがったニットが機械の下
から排出されます。





3.リンキング
ニットの端を縫ってとめる”リンキング”という行程です。



ニットの端を広げて、正確に細かい突起に網目を刺していきます。
難易度が高く熟練の技が必要とされる作業を任されているのは、この小松さん
だけ。



これは「7ゲージ」といって1インチ(2.5センチ)に7本ある細かいもの。



刺した後はミシンのように針で縫います。円にそって針が動いていきます。



ピンクのいちばん上が留め縫い(リンキング)された場所です。体験させていた
だいた中で、いちばん繊細で神経を使う行程でした。



4.縮絨(しゅくじゅう)
ニットを強制的に縮ませる”縮絨”という行程です。



この工程を経ることで、堅くてゴワゴワ感があるニットが、乾燥後にはふんわり
と柔らかな、カシミヤ特有の風合いに変化します。


普通の洗濯機に専用洗剤と柔軟剤をいれ40度の湯で洗います。惜しげもなく公開
してくださいましたが、企業秘密とも言える洗濯条件を出すのに、どれほどの苦
労があったことでしょうか。




天井には、洗濯後のニットが所狭しと干されています。乾燥機を使って短時間で
乾燥させるのが一般的ですが、UTOでは自然乾燥させています。時間も手間もか
かりますが、カシミヤにとって最も優しい方法だからです。



5.縫製
マフラーを縦長に折ってミシンで仮縫いします。




後で外しやすくするため摩擦の少ないナイロン色を使用。整形のためにマフラー
は一時的に筒状になります。



6.仕上げ
スチームによる整形です。



筒の中に金属製の枠を入れて、マフラーを均等に伸ばします。そこにスチームを
かけて形状を記憶させます。寝癖を直すような感覚ですね。



7.内職
仮止めの糸と、白い捨て編み部分をカットします。



この白い”捨て編み”もカシミヤです。希少性が高く高級品の代名詞でもあるカシ
ミヤは、製作過程も贅沢です。



最後に、余ったカシミヤの糸をニットの中に埋め込みます。



8.たたみ
ニットの毛羽立ち、ゴミなどを丁寧にテープで除去します。



綺麗にたたみ梱包袋へ



最後に検針器を使用して針混入がないかを確認。もちろん今まで針が入っていた
ことはないそうです。そしてついに完成。



9.天使の糸(番外編)
当店で人気の「天使のブランケット」に使われている糸には、名前の由来である
天使の羽毛のような軽やかさを実現するために、随所に技がちりばめられていま
す。これがそのひとつ。



ワックスです。



完成された糸を機械で引っ張り出して、また巻き戻す。その過程で糸にワックス
を塗り、滑りを良くしています。



通常は双糸といって糸を2本どりしたものを使いますが、天使シリーズは単糸
(1本)でスカスカに編むという非常に高度な技が用いられています。1本の糸は
弱くてすぐに切れてしまうため、こうやって滑りを良くする加工が成されている
んですね。





1枚のカシミヤマフラーを作るのに、これだけの手間暇が掛けられているとは想
像も及びませんでした。合理性や経済性だけを追求していては出来ないことばか
り。これが「世界に誇るメイドインジャパン」と称されるに至った信頼と実績の
背景でした。

今回のファクトリー見学で、「ブランドの本質はもの作りだ」という宇土社長の
哲学に、ちょっとだけ触れることができた気がします。問答無用で伝わってきた
UTOの姿勢に、ますますUTOブランド、UTOのカシミヤに愛着が湧いてきたのは
言うまでもありません。

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